ワーホリビザを取得し、カナダのトロントで1年ほど生活しています。
旅行ではなく”生活”なので、もちろん食事は自炊しています。
今回は自炊をする中で気付いた、自炊にまつわる日本との違いをご紹介します。
消費税の違い
この国は、外食がかなり高いです。
理由は2つあります。
1つはチップの文化があることです。
平均ですが、総額に対して約15%払います。
2つめは消費税です。
僕たちが住んでいるトロントがあるオンタリオ州は13%になります。
合計すると、食べ飲みした料金プラス30%近く払わなければいけないため、旅行者には物価が高い国です。
ただ、自炊となると物価の高さは感じません。
なぜなら、野菜は消費税がかからないからです。
これには条件があり”加工されていない商品”のみになります。
- 消費税なし→切られていない野菜
- 消費税あり→切られ、箱や袋に入っている
という具合です。
知らなかった頃、スーパーで買い物していたとき、いきなりカナディアンのおばちゃんが僕のカゴに入った加工された野菜を手に取り、めちゃくちゃ早い英語で言われて知りました。
カナダ人はお節介大好きです。
野菜、果物売り場の違い
こちらでは一部の野菜や果物の値段の横には、”lb”の表示があります。
これはポンド表示で、その商品が”1ポンドいくら”という意味です。
1ポンドは454グラムです。
近くに計りがあるので、それに乗せて重さを計ります。
ポンド値段のせいで、バナナは必要な数を房からちぎって持っていくため、バナナ売り場は無残なことになっていることもあります。
お肉売り場の違い
カナダでは豚肉より鶏肉のほうが高いです。
もちろん牛肉が一番高いですが、次は鶏肉、そして豚肉の順になります。
そして、カナダ人は一度のお買い物で大量のお肉を買うため、肉も塊で売っていることが多く、また骨付きが多いです。
骨は、可愛らしいものではなく、髄液が出てきそうなほどしっかりした骨のため料理が大変です。
また、宗教的にお肉の種類によって食べられない人も多いため、どこにスーパーでも羊肉売り場がとても広いです。
なんでも売っている
渡航前は、食文化が異なるカナダに住むにあたり、日本で日常で使っている物が手に入るか心配でした。
例えばみりん、納豆、お好み焼きソースなどなど。
しかし、住むとびっくり。
なんでも売っています!!
特に、韓国系スーパーの品揃えは抜群です。
トロントならおすすめスーパーはBathurst駅近くにあるPAT。
ただ、日本から輸入している物などは高いです。
例えば納豆は、3つ入ってCA$3.5(約300円)ほどしますし、関西のソウルフードであるお好み焼きに欠かせないおたふくソースはCA$8(約700円)ぐらいします。
グローバル化した現在、先進国ではお金を払えばなんでも手に入ります。
調理の違い
スーパーでの日本との違いはここらへんにして、ここからは調理に入っていきます。
包丁が切れない
まず調理をはじめると、包丁の切れ味の悪さに驚きます。
「包丁の種類によって変わることなので、日本との違いではない。」
という声が聞こえてきそうですが、僕たちはカナダで4つの家を渡り歩きましたが、すべての家で包丁の切れ味が悪かったです。
またトロントに住む日本人の友人と話すと、包丁の切れ味が悪いことは共感されます。
なので、こちらも日本との違いに登録します。
火加減が難しい
カナダでは、ほとんどの家で電気コンロに使っています。
なぜ電気コンロが多いのか正確な情報はわかりませんが、おそらくカナダは乾燥しているからだと思います。
日本で電気コンロを使った経験がなかったので、カナダではじめて使いましたが、とにかく火加減が難しいです。
これまで火加減は目で見て調整していたので、火が出ない電気コンロは弱火になっているのか、中火なのかがわかりません。
炊飯器の違い
カナダの炊飯器には驚かされました。
一言で例えると”昭和型”です。
そもそも、カナディアンの家で炊飯器を見たことがありませんでした。
なのでずっと鍋でお米を炊いていましたが、最も長く住んだ4番目の大家さんが日系カナダ人で、日本人のお米文化を理解していたので炊飯器を用意してくださいました。
それがこちら。
機能は”炊く”と”保温”のみです。
冗談かと思って、家電屋さんに炊飯器を見に行きましたが、ほとんどが昭和型でした。
洗い方の違い
カナダでは食器洗い機があるのが当たり前です。
またカナディアンと住んで驚きましたが、食器は日本人みたいに毎食洗いません。
貯まったら洗う方式のため1日1回ぐらいのペースです。
カナディアンと住み始めたころ、はじめて食器洗い機を開けたときの衝撃は今でも忘れられません。
番外編
これは番外編で、日本との違いではなくカナダに来て驚いたことです。
それは、メープルシロップの使い方です。
世界に流通している8割がカナダで生産されているメープルシロップは、カナダディアンの家には間違いなくあります。
パンやヨーグルトにかけて食べるのはもちろんですが、カナディアンは料理にも入れます。
使い方のイメージとしては”みりん”の変わりだそうです。
メープルシロップを入れた料理は予想以上に美味しいです!
是非カナダで自炊をするときは試してください。
まとめ
日本から遠く離れたカナダですが、田舎にすまない限り食材や調味料は問題なく買い揃えることができます。
ただ、キッチンまわりでは使いにくさを感じると思います。
ですが、外食が高い国なので自炊は必須になりますから、いろいろな違いも楽しんでくださいね。