”人生で最も感動した世界遺産”
世界中を添乗員としてめぐった友達が言うその場所は、カナダの西側にあるカナディアンロッキー。
僕たちは、ベストシーズンと言われる少し前の6月中旬に、レンタカーでカナディアンロッキーを訪れた。
バンフに住んでいた友人や、知り合いのカナディアン、現地でガイドをしていた同僚におすすめを聞きまくり、2泊3日思う存分満喫できた。
おすすめはレンタカーを借りて、自分だけの旅を作ってほしい。
しかし、この旅は誰でもできるものではない。
それなら、ツアーでも自分に合ったカナディアンロッキー旅行プランを選んでほしい。
なぜなら、東京ドーム500個分に相当するカナディアンロッキーは、魅力に溢れすぎており、限られた時間内で選ぶ場所によって、その姿が変わるから。
今回は、僕が実際に訪れた中でのおすすめ10コを紹介。
カナディアンロッキー、すげーよ。
目次
バンフ国立公園編
1.レイクルイーズ湖
バンフから車で約1時間
無料駐車場あり
所要時間:2時間30分
おすすめ:★★★★★
”カナディアンロッキーの宝石”と称されるレイクルイーズ湖は、カナディアンロッキーの代名詞と言える。訪れるなら、日が昇り、湖面の色が時を刻むことに変化する午前中がおすすめ
僕たちは9時前に到着。
中世のお城のようなレイクルイーズ湖畔にあるホテル、シャトーレイクルイーズの脇を通りぬけると、突然現れるその姿はまさに絶景。
午前中に来ただけあり、見る場所よって湖面の色がことなり、そのコントラストがあまりにも美しい。
レイクルイーズ湖の水源になっているビクトリア氷河と、湖面を優雅に進むカヌーがこれまた絵になる。
ぼー、っと眺めているだけで30分
お気に入りのレイクルイーズ色を探し、写真撮影で30分。
そして、必ずしてほしのが、湖畔のトレッキング。
起伏がほとんどない平坦な道でありながら、カナディアンロッキーの大自然を満喫できる。
ある程度まで行き振り返ると、レイクルイーズ湖の背景にホテル、そしてその周辺に広がるロッキー山脈を見たときの感動は忘れられない。
ゆっくり歩いて往復約1時間30分。
あの感動は忘れられない。
2. モレーン湖
バンフから車で約1時間15分
無料駐車場あり
所要時間:1時間
おすすめ:★★★★★
レイクルイーズ湖から15分ほどの距離にあるモレーン湖は、旧20カナダドル札に描かれている。
青く光る水のなかには、岩の粉が含まれており、太陽の光が湖に当たると、水に含まれる岩粉により、なぜか青系統の光だけが反射されるために、青く光ってるらしい。
日本では、まずお目にかかれない色合いの湖。
その湖を囲むようにそびえ立つ、3000m級の山々は、息を飲むの圧倒的存在感。
モレーン湖では、湖面と同じ高さから見るだけでなく、近くにある小高い丘から見ることをおすすめする。
登るのに5分もかからないが、あれを見ずしてモレーン湖は語れない。
その頂上から、モレーン湖の反対側へ振り返ると、地平線まで広がるカナディアンロッキーが眺望できる。
”やっほー”と叫ぶのもおこがましいほどの大自然。
その景色はあえて、写真は載せない。
3. ミネワカン湖
バンフから車で20分
無料駐車場あり
所要時間:30分
おすすめ:★★★
他があまりにも有名すぎ、、まったく予定をしていなかった。が、僕はこの湖をえらくおすすめする。
理由のひとつは”人が少ない”こと。
僕たちは6月の中旬という、ベストシーズンから少し早めの時期に訪れた。それでも、上記したレイクルイーズ湖、モレーン湖は大変な観光客。
それに比べて知名度が低く、また他の湖と比べ面積が広く、穏やかなミネワカン湖は観光地というよりも、カナダの大自然のど真ん中に来た感覚を得られる。
また、僕たちは2頭の熊にも出会えたので、その思い出は強くなったのかもしれないが、時間があれば訪れてほしい穴場No.1。
4. バンフ街散策
無料駐車場あり
所要時間:いくらでも
おすすめ:★★★★
カナディアンロッキー観光の拠点にする方も多いバンフ。
街の歴史は浅く、建物も比較的新しいものが目立つが、1日しっかり観光するに値する街。
街のどこからでも見ることができるカスケード山、歩いて行けるボウ湖、頂上まで1時間30分ほどで行くことができ、バンフを一望できるトンネル山、夕方になるとエルクが現れるゴルフ場など、見る場所は事欠かない。
メインストリートのど真ん中にあるポップコーン専門店でお好みのポップコーン片手に、お土産選びはもちろん、バンフ産のオーガニック石けんを売っているお店など、ゆっくり散策してほしい。
ヨーホー国立公園編
5. スパイラルトンネル
バンフから車で1時間45分
無料駐車場あり
所要時間:5分~30分
おすすめ:★★★
世界第2位の国土をもつカナダを、一本の線路が横断している。
大陸横断鉄道”VIA鉄道”や貨物列車が走るこの線路は、カナダの生活、観光、経済、そしてカナダ建国の歴史にとっても非常に重要な線路だ。
1864年9月
イギリスの統治領だったカナダは独立に向け、大西洋と太平洋を横断する巨大な国になる、1つの国の構想を描く。
当時の政治家たちが一堂に集まった会議で、後のカナダ初代大統領となるマクドナルドがこの構想を発表すると、現在のバンクーバーがあるBCコロンビア州が難色を示した。
なぜなら、当時BCコロンビア州とその他の州を繋いでいる交通機関がなく、道が繋がっていないのに”1つの国”なんてありえないと。
そこで、この構想に積極的な東側が提案したのが、大陸を横断する鉄道を建設することだった。
しかし、この建設は当時ではありえないほどの難工事だった。
なぜなら、西と東を隔てているカナディアンロッキーを越えなければならなかったから。
その最大の難工事と言われている場所が、ヨーホー国立公園内にある、スパイラルトンネルの部分だ。
険しい山岳地帯を、縫うようにして敷設された線路を走る列車を見れば、この工事がどれほど大変だったか一目でわかる。
この工事で大変多くの方が命を落とされた。その数は数千人にもなると言われているほど。
今は観光資源になった列車は、日本のように頻繁に走っていない。
1日数本しか走っていないので出会えるだけで相当幸運
僕たちは、この幸運にまさかの2度も当たった。
列車はこの難所を通行する前に、まるで、この工事で亡くなった方への哀悼を示すかのように汽笛を鳴らす。
この汽笛は鳥肌が立つほど迫力があるが、汽笛が鳴ってから10分くらいは現れない。
しかし、姿を見せると、20分くらいはずっと続く。
なにせ長いものでは数キロにも及ぶ巨大列車だから。
カナダの歴史にとって非常に重要なこの鉄道を是非見てほしい。
6. エメラルド湖
バンフから車で2時間
無料駐車場あり
所要時間:1時間30分
おすすめ:★★★★★
バンフに住んでいた友だちが、“最もおすすめ”と言い切ったエメラルド湖は”行かねば損する名所”だ。
写真では、どこにでもありそうな湖だが、実際は”エメラルド”の名前に負けない、素晴らしい湖。
他の湖と比べて風が弱く、湖面が穏やかなため、周囲の景色が綺麗に湖面に映る。
ここでは、人生初のカヌーにチャレンジした。
それは次のアクティビティ編で紹介。
アクティビティ編
7. カヌー
場所:エメラルド湖
所要時間:1時間
費用:CA$60/1艘 ※CA=カナダドル
おすすめ:★★★★★
カナディアンロッキーに来たら、絶対にチャレンジしてほしいのがカヌー。
僕たちは、風が弱く、初心者向きで、人が少ないエメラルド湖でカヌーに乗った。
想像以上に簡単で、驚くほど素晴らしい体験だった。
レイクルイーズ湖など有名な湖ならもっとするらしいが、ここエメラルド湖でもCA$60と安くはない。
しかし、日本では馴染みがないが、カナダではポピュラーなアクティビティであり、カナディアンロッキーの大自然を最も体感できるアクティビティーであることは間違いない。
8. 乗馬
場所:バンフ
所要時間:1時間
費用:CA$74 /1人
おすすめ:★★★★★
フィリピンで乗馬体験をしたことがあり、夫婦ともその魅力を知っていたが、さすがにこの値段は考えた。
結果、コロンビア大氷原に行くことを諦め、乗馬へ。
これが大正解。
乗馬体験は、カナディアンロッキー旅行のハイライトとなった。
ほぼ初心者の僕たちでもまったく問題ないほど、案内してくれるカウガールが優しく丁寧で、なにより馬が賢い。
走ることはなく、周辺をゆっくりと歩く。
最大のハイライトである、川の横断はスリル満点。
1時間以上のプランもあるが、初心者なら1時間で十分満喫できる。
間違いなく、一生忘れられない体験。
9. 星空鑑賞
場所:どこでも
所要時間:お任せ
おすすめ:★★
大自然と言ったら、星空はつきものだ。
おすすめ★が少ないのは、バンフ観光のベストシーズンは日照時間が長く、僕たちが訪れた6月中旬でも日没が10時30分頃で、真っ暗になるのが11時頃だった。
それに、夜は動物たちの活動時間にもなるので、車がないとちょっと危ない。
しかし、運が良ければオーロラが見られる。
僕たちは見られなかったが、訪れる3日前には綺麗なオーロラが観測できたそうだ。
満点の星とオーロラ、なんて最高やん。
食事編
10. アルバータ牛とバッファロー
カナディアンロッキーは、アルバータ州に位置する、
アルバータ州は上質なお肉”アルバータ牛”の生産地としてカナダでは有名。
お肉は求めると値段、質ともにキリがないので、庶民派&お酒派の僕たちはアルバータ牛と、どうしても気になったバッファローのバーガーを注文。
個人的な勝敗は、バッファローに軍配。
もちろんアルバータ牛も美味しかったが、柔らかい食感と臭みがなくしっかりした味わいのバッファローには魅了された。
おもいっきりかぶりつくバーガーにバッファローは向いている気がする。
是非ご賞味ください。
参考図書
まとめ
他にもいろいろおすすめはある。
個人的には、レンタカーを借り、ハイウェイを走ってほしい。
ドライブが好きな人は、運転するだけで至極に時を感じられる。
2017年はカナダ150周年で、バンフ国立公園をはじめ、すべての国立公園が無料解放されているので、世界中から観光客が集まっており、それなりに物価もあがっていた。
これからも、物価はあがると言われているが、この大自然を体感するかしないかでは人生の満足度が変わる、って言い切れるほど素晴らしい。
世界4周しているが、こんなに心奪われた地は他にない。