カナダの国土面積は約997.1万km2。
これはロシアに次いで世界2位の面積になり、日本と比べると27倍もある。
国内の最大時差は4:30。
しかし、人口が約3,700万人と日本の1/3にも満たない。
なので、大規模輸送を目的とした鉄道網が、日本みたいに国内中に張り巡らされているわけではない。
カナダ人の生活の足は車。
ほとんどの高速道路が無料で、道も広く、温厚な性格のカナダ人は、お隣アメリカ人みたいにそこまで速度を出さない印象。制限速度も100km前後が多いし。
ガソリン代はアメリカに比べたら高いが、日本よりは安く、2017年6月現在約¥90/1L。
その利点を活かして、飛行機&レンタカーを使い、私たちあらい夫婦が計画している、カナダ国内旅行をご紹介。
カナダ国外旅行編はこちら
カナダディアンロッキー バンフ国立公園
”カナダ=大自然”
とイメージする人は多い。
おそらく、そのイメージの大部分は、カナディアンロッキーの雄大な自然からきているんじゃないかな。
カナダで最初に国立公園に指定されたバンフ国立公園を中心に、ジャスパー国立公園、ヨーホー国立公園、クートニー国立公園、など世界に誇るカナダの大自然が凝縮されている。
3,000m級の山々やエメラルド色の湖周辺をハイキングしたり、乗馬したり。
グリズリーやエルクなどの野生動物を探したり。
そしてこの時期でも、運が良ければ夏のオーロラが観測できたりと、魅力は尽きない。
その中でも有名なのが、ジャスパー国立公園にあるコロンビア大氷原。
1万年以上前の氷河で、雪上車に乗って氷原の上を歩けるツアーが大人気。
しかし、僕たちは行かない予定。
理由は、大人1人CA$94という費用と、滞在するバンフ国立公園から3時間以上かかるから。
忙しなくまわるのではなく、レンタカーを借りて、現地に滞在してた友だちから聞いた、おすすめスポットでカヌーや乗馬、トレッキングをする予定。
・時期:6月下旬〜7月上旬
・航空券:往復¥40,000-/1名
・総予算:¥130,000-
・滞在予定:2泊3日
・宿泊先:Samesun Banff
・訪問予定:バンフ国立公園、ヨーホー国立公園、ルイーズ湖、モレーン湖、ボウ湖、ペイトー湖、エメラルド湖、タカカウの滝
・移動方法;飛行機&レンタカー
・参考書籍
オタワ&モントリオール
トロントから車で約4時間ほどで行ける、カナダの首都オタワ。
世界で唯一異なる言語を公用語として採用しているカナダのもう1つの顔、フランス語圏にあるケベック州の最大都市モントリオールをレンタカーで巡る。
オタワはカナダの首都なので官公庁が密集しているが、連想される殺風景な街ではないらしい。
世界遺産であり、冬になると世界最長の屋外スケート場になるリドー運河を中心に美しい街と自然が調和していると現地の人も大絶賛。
オタワからオタワ川を渡ると、カナダのフランス語圏ケベック州に入る。
そこから車で2時間でモントリオールだ。
北米のパリと称され、カナダで最もお洒落な街と言われている。
できれば、オタワが最も盛り上がるカナダデー(7月1日)、世界的に有名なモントリオールの町中がジャズ一色に染まる、ジャスフェスティバル(6月下旬〜7月上旬)に行きたいが、休み取りすぎ説が濃厚なので、時期は考え中。
ただ首都のオタワはもちろん、移民大国カナダの根幹であるケベック州には必ず訪れたい。
・時期:希望は7月1日だが現時的には8月上旬かな
・総予算:¥40,000-
・滞在予定:1泊2日
・宿泊先:未定
・訪問予定:オタワ モントリオール
・移動方法;レンタカー
マスコーカ地方
おそらく、ほとんどの日本の人が知らないここマスコーカ地方、もしくはムスコカ地方。
トロントやオタワと同じオンタリオ州の中部に位置していて、トロント市内から車で2時間と、東京ー箱根、大阪ー姫路間くらいかな。
オンタリオ州に住んでる人はもちろん、カナダ人なら知らない人はいないほど有名なこの地域は、世界中の冒険家が集まるNational Geographicが発行しているNational Geographic Traveler magazine誌が、”10 best summer Trips of 2011”で、あのパタゴニア地方を抑えて、世界一の称号を獲得したほど。
映画監督スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクスなど世界中のセレブが別荘を構えるこの地域には、広大な美しい森の中に1600もの湖があり、春夏秋冬すべての季節で自然アクティビティを楽しめる。
僕の友人夫婦がこの地域に住んでおり、夏訪れる予定。
旦那は宮崎県ほどの面積をもつ、アルゴンキン州立公園のカヌーガイドをしている。
ムースと出会えることでも有名なこの州立公園で、のんびりしたい。
また、この地域は星空がめっちゃ綺麗なことでも有名。
毎年7〜8月はペルセウス座流星群、冬にはオンタリオ州で唯一オーロラ観測もできるらしい。
大自然がトロントから車で2時間で行けるというのがカナダに住んでる最大のメリット。
友人が住んでることを活かして、何度も訪れたい。
・時期:8月上旬&秋も行きたい
・総予算:¥20,000-
・滞在予定:1泊2日
・宿泊先:友人宅
・移動方法;レンタカー
・訪問予定:マスコーカ地方 アルゴンキン州立公園
ナイアガラ地方
僕はこの地域でツアーガイドをしているため、旅行計画ではないが、トロントに来たら訪れてほしいので紹介もかねて。
世界中から年間1,500万人もの観光客が訪れる、このナイアガラ地方。
目玉は何と言っても、世界三大瀑布のナイアガラの滝。
世界三大瀑布で唯一、世界遺産に登録されていない滝で、落差、水量、幅ともに他の2つの滝はもちろん、その他の滝にも負けている。
では、なぜそこまでナイアガラの滝が世界中の人たちを惹きつけているかと言うと、
・美しい馬蹄形のカナダ滝
・バリアフリーが進んでいて誰でも訪れることができる
・街が観光地化されているので、家族連れでも楽しめる
こと。
訪れたら必ず霧の乙女号改めナイアガラクルーズに乗船して、できるだけ前方を陣取ってほしい。
滝に近づくと、その轟音と水しぶきは暴風雨と変わらないが、世界で最もマイナスイオンが発生しているため、お肌ビチョビチョ、ピチピチは間違いない。
そして、もう1つ訪れたいのがナイアガラオンザレイク。
五大湖の1つ、オンタリオ湖に面している小さな町だが、19世紀のイギリス風の街並みをそのままにしており、カナダで最も美しい街、とカナダで言われている。
※約100年前から続いているジャム屋さん。ここのブルーベリージャムは絶品。
また、この地方はカナダ産ワインの名産地。
ほとんどのワイナリーが家族経営のため国外への輸出量は少なく、日本ではカナダ産ワインは知られていないが、世界中のワイン通では高品質なワインの産地として有名。
特に、デザートワイン”アイスワイン”は、世界中のコンクールで数々受賞している。
100近くのワイナリーがあり、各地で試飲しながらのワイナリー巡りは最高の休日。
イギリス元首相チャーチルが、
世界で最も美しい日曜日のドライブ
the prettiest Sunday Drive in the world
と、ドライブしながら言ってしまうのも頷けるこの地域。
お越しの際はご連絡お待ちしています。
この通り、カナダ国内旅行は自然を中心に見所が満載。
他にも、イエローナイフでオーロラ鑑賞をしたいが、料金など考えてアイスランドにしようと考えている。
カナダを旅する前にこの本を読むのおすすめ。
せわしなく観光地をめぐるのではなく、カナダの人たちみたいに、ゆっくり1つ1つの地域で滞在したい。国内の飛行機代が高いのが少々ネックだが、行ける限りカナダの自然と多様性文化を体験したい。