ピースボートの世界一周。
旅好き、旅行好きなら誰でも知ってるピースボートは”居酒屋のトイレに貼られているポスターのあれ?!”としても知っている人も多いと思います。
僕は2010年に乗船者として参加し、その後は6年間スタッフとして働きました。
なので前提として、僕はピースボートが好きです。
ただ、誰もが行くべきだとは思っていないませんし、そんな内容ではありません。
しかし世界を知る、世界一周をするツールとしてはとてもおもしろい形なのは間違いないです。
特に10〜20代ならピースボートはおすすめします。
ですが、そんなピースボートの世界一周にもメリットとデメリットがあります。
今回はおもいっきり素直にピースボートの世界一周メリットとデメリットを書いてみます。
目次
ピースボートとは?!
ピースボートの世界一周は船旅です。
船は『オーシャンドリーム号』をチャーターしており、日本を離発着している世界一周の客船では、最大規模の約1,000名が乗船できるます大型客船です。
また1年に約3回、世界一周を行っています。
それら3回の世界一周は時期によって、航路、寄港する国々が変わります。
例えば2018年に出発する世界一周はこちらです
■5月出発
北欧&北極コース
サントリーニ島・バルセロナ・デンマークなど
106日間・全25寄港地
■9月出発
ヨーロッパ&カリブ海コース
オーロラ鑑賞・ニューヨーク・マチュピチュ遺跡など
108日間・全24寄港地
■12月出発
アフリカ・南米・南太平洋コース
アフリカ・南米・イースター島など
96日間・全17寄港地
乗船者についてはこんな感じ。
■年齢層
10~30代が200~350名
40~90代が650~800名
■国籍
50~250名 日本国籍以外
750~950名 日本国籍
これら基本情報を前提にしてメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①:世界一安く行ける世界一周
実は、ピースボートの世界一周は価格がコロコロ変わります。
2017年現在、10~20代なら安くて70万円から行けます。
※ここらへんは変動するので資料を請求してください。
僕が乗船者として参加した23歳のときは、99万円だったので30万円近く価格が変動しています。
だが、それでも高い!が本音じゃないですか。
しかし、ピースボートには世界一周に世界一安く行ける方法があります。
それはボランティアスタッフ制度。
これは世界一周に行く前に行える制度で、簡単に言うとピースボートの活動を手伝うとその分だけ乗船費の割引が受けられます。
ピースボートの活動とは、
- 居酒屋に貼られているポスターを貼ったり
- 全国にある事務所で資料を発送したり
- 世界一周に持っていく支援物資を集めたり
この制度を使えば35歳未満であれば、乗船費の全額分に当たる割引が受けられる。
なにを隠そう僕もこの制度を利用して、乗船費0円で行きました。
しかし、まったくの0円では行けません。
>>0円で行ける世界一周の真実
それでも安いことには変わりはありません。
ボランティアスタッフ制度は、シフトがないため自分の都合で活動できるところがまたイイです。
お金はないけど、世界一周行きたい人はゼヒ!
メリット②:買ってでも必要な”安全”
”世界で一番安全に疎い民族=日本人”
海外では、日本人に対してよくこんなことが言われています。
”疎い”というよりは、安全に対する考え方が違います。
それはどういうことかというと、日本人はテロは怖れますが、スリや置き引きなどへの意識がないです。
“テロ vs スリや置き引きに合う確率”
一目瞭然で、スリや置き引きに合う確率のほうが高いですよね。
他国の人は自分の国にいてもそれなりに危ないので、テロに合う確率考えると「外の方が安全ジャーン。」ってなるわけです。
ピースボートは国に到着する前日などにその国や街に関する講座を行います。
その中で服装、持ち物、地域に対する注意点なども説明してくれますし、また資料も配ります。
なにより約1,000名がその街に繰り出すため、街のあちこちで乗船者に会えるから安心です。
”海外の危険”はほんまに危険です。
知識がなければ痛い目に会うので、安全は買ってでも得てください。
メリット③:思わぬ出会いに涙する
ピースボートの最大の面白さであり、ピースボートの旅を選ぶ最大のメリットは”出会い”です。
1.旅友との出会い
世界一周は誰もができるわけじゃありません。
だからこそこの選択をした人たちは面白い。
価値観は引き付け合います。
この記事を見てくださっているということは、価値観が引き付け合ったということ。
それはピースボート、世界一周、旅、出会いなど、なにかしらに興味が合ったからですよね。
それが”世界一周をした”という価値観の引き付け合いになると強烈な出会いになり、一生の付き合いができる人に出会えます。
2.文化・歴史との出会い
先ほども書きましたが、ピースボートは国に入る前にその国の文化や歴史などの講座を行います。
その講座を行うのは、ピースボートスタッフもしくは、”水先案内人”という各界の専門家たちです。
ただ、そこに入国して
ただ、そこの世界遺産を見て
ただ、美味しい食事を食べる
だけでは終わらない。
なぜ、そこにその広場があり、そこにはどういう歴史があり、現地の人たちはどういう感情を持っているのかを知ることができます。
”文化・歴史”を知ると、旅に深みがでます。
3.想像以上の地球美
これはこちらの記事にまとめました。
最高ですよ。
デメリット①:期間が決まっている
ここからはデメリットを3つご紹介します。
まずは出発時期、旅の期間ともに決まっている、ということです。
一般的な旅行は、自分の都合に合わせていろいろ手配しますが、ピースボートの世界一周はそうはいきません。
旅の期間に関しては、途中合流or下船ができるので少しは幅がありますが、世界一周をしようとなるとは調整が必要になります。
それも、世界一周約100日+前後も必要なので、学生なら学校と相談で、ほとんどの社会人は退職の道を選ばざるを得ないのが実態です。
>>”やりたいことがない”僕は会社をやめて幸せ者になりました
デメリット②:普通からの脱線
デメリット①の続きになりますが、この”普通”からの脱線がなかなか大変です。
特に社会人は苦労して会社に入って、ここまでやってきた仕事を退職しなければいけません。
周りも、家族も反対する人は多いです。
反対する時にこう言われます。
「世界一周に行ってどうするの?」
なぜか、やたらに理由を求められるのが世界一周。
そのときにこう言えるかが大事
「行きたいもん、しゃーないやん!」
デメリット③:着地が難しい
100日間で地球を一周し、絶景に出会い、旅友と出会い、濃密な時間を過ごします。
あまりにこれまでと、かけ離れた生活のため家に帰ると、燃え尽き症候群のようになる人もいます。
ピースボートの世界一周は着地が難しい。
僕もはじめての世界一周のあとは、数ヶ月は地に足が着きませんでした。
そして旅を終えて3年くらいは、旅友と出会っても思い出ばかり話してました。
しかし、帰国後5年目からこの関係も変わり始めます。
結婚したり、子どもができたり、進みたい方向がはっきり見えて動きだしていたり、世界一周が身になっていってる感じになります。
これを僕は初めての世界一周から5年目の同窓会で体感しました。
まとめ
どんなことにもメリット・デメリットは付きものですが、ピースボートの世界一周は簡単ではないことも多い。
ただデメリットもメリットになるし、またメリットもデメリットになります。
これは結局のところ人それぞれです。
世界一周に行った人生か
世界一周に行かなかった人生か
選ぶのは自分次第で、自分で選ぶからこそ、デメリットもメリットになり得るのではないでしょうか。
僕は『世界一周に行った人生』を選んで正解でした。