結婚して3年が過ぎました。
結婚した当初は『子どもは欲しいが授かりもの』ぐらいの気持ちで考えていましたが、授からなかったこともあり1年前に精液検査もしました。
僕たちは精液検査を受けた数ヶ月後に海外へ移住することを決めていたので、そこまで本格的に”妊活”をしていたわけではありません。
しかし移住後のこの数ヶ月は、妊活に励んできました。
この妊活というのが、なかなか山あり谷ありです。
今回は妊活中の山あり谷ありを男性(旦那)目線で、そして良かった対処法もお伝えします。
タイミング法
僕は1年前に精液検査を行い、精子に問題がないことがわかってからは
「いつかできるやろ。」ぐらいの気持ちでいました。
しかし、これが妊活をはじめた僕たち夫婦の意識の差に、いつ間にかなっていました。
・旦那(僕)=そのうちできる。
・妻=しっかり取り組まないとできない。
以前から妻は、寝起きすぐに体温を測っていました。
これは排卵日を知るために重要な作業だということは知っていました。
それは排卵日に合わせて妊活(SEX)を行う”タイミング法”を行うためでもありました。
しかし先ほどの意識の差が、タイミング法に対する取り組む姿勢にもズレを起こしていました。
・妻=排卵日に合わせて妊活したい。
・僕=“日に合わせてSEX”したことがないため、前もって言われるとちょっと。
これが、
「あなたは妊活する気があるのか?」
「もちろん気はあるけど、なぁ〜。」
というズレになっていったわけです。
手が出せない
ここからは男性(旦那=僕)目線になります。
”排卵日に妊活の完全履行”ができない可能性があることを伝え、妻もある程度納得してくれました。
そして、少しでも気が楽になるよう2人で話し合い『排卵日周辺=危険日』と呼ばず『排卵日周辺=仲良し日』と呼ぶようにしました。
しかし次は、仲良し日以外で手が出せなくなりました。
そしてこの悩みは妊活に直結していないため、妻には言えませんでした。
なぜ手が出せなくなるのか。
それは、”仲良し日に妊活する”が
”仲良し日に妊活しなければならない”になり、
”仲良し日にだけ求められる(SEX)”という感覚になってしまったからです。
それも、”妻は仲良し日の妊活を求めている”というのが変な変換になり”妻は仲良し日だけ求めている”という風にもなるのです。
これは、妻が仕事で疲れていたタイミングで手を出したときに「今日はちょっと。」となると余計にそう思ってしまいました。
そして爆発
少しのズレは、やがて大きな亀裂になっていきます。
- 生理が来たときに、妻が残念そうな顔をするとなんだか申し訳ない気分になり。
- 友達に子どもができたことを嬉しくて伝えると、変な空気になり。
- 甥や姪と遊ぶと「あなたが子どもと楽しんでる姿を早く見たいね。」となったり。
そういったことに出会うと、僕は「そんなん言われても。」ってなってしまいました。
生理が来たら残念なのはわかるけど、とは言っても仕方ないやん。
それとこれとは別やし。
そんなん言われても、甥や姪は可愛いし。
僕はどこまで言っても『そのうちできるやろ。』という気持ちがあるし、これ以上どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
そして爆発です。
妊活の落とし穴
ちょっとしたことがきっかけでケンカになったときに、どちらともなく妊活の不満、ズレの話になりお互い爆発しました。
僕はちょっと感情的になりながら、思っていたことを伝えました。
・排卵日になるとプレッシャーになる
・仲良し日以外でSEXする気はないのか
・一喜一憂わかるけど、できないものは仕方ないやん
これに対して妻は
・仲良し日以外ですることが減ったから、女性として魅力がないと思われていると思っていた
・意識したくないけど、毎月一喜一憂してしまうのはどうしようもない。
要するに、お互いが同じところでズレていることは認識しているのにも関わらず、ズレているポイントが自分目線だけだったのです。
これは妊活の大きな落とし穴だと瞬時に察しました。
いつの間にか夫婦ともに、やりとりのすべてを妊活を中心にして考えてしまうようになり、大切な”夫婦間の理解”が欠けてしまっていました。
そもそも、妊活の元となる”夫婦のコミュニケーション”が欠けてしまっていたのです。
男性が苦手なこととコミュニケーション
そこで僕は思い切って苦手なこと、感じていることを伝えました。
これは妊活中の男性(旦那)なら少しは当てはまることなのではないかと思います。
- SEXをするときは、興奮する必要があるが、事前に言われる(タイミング法)となかなか気持ちが上がらないこともある
- ただ、それは”妊活する気がない”わけではない。
- 普段からSEXできないと、特に”その日だけ”は難しい
- 友達に子どもが生まれたり、子どもと遊ぶのを重ね合わせてしまうと息苦しい
- 正直できないことを悩んだり、落ちこんだりされても、どうしたらいいのかわからない
こういった男性ならではの悩みは、妻も情報としてはわかってはいたそうですが、やはり直接話さないと理解が難しいのだと思います。
僕の周りにも妊活している夫婦がいますが、女性(妻)側がよく
「旦那が協力的ではない。」
という話を聞きます。
しかし、男性(旦那)側の気持ちからすると「僕だって協力的にやっているつもりだけど。」なんだと思います。
妊活のこういったズレは、どちらかに原因があるのではなないです。
お互いに”それぞれ考えていることが違う”という前提にならないと妊活は難しいと感じました。
それを解消するためにはやはり夫婦でコミュニケーションを取ることが必要でした。
共通の通過点を作る
僕たちは、違いをゆっくり話すことから再開しました。
そして、僕たち夫婦には”身近な共通の通過点”が必要だと思い妊活の次の段階である”人口受精や体外受精をする日程”、そしてもしできなかった場合”一旦話し合う日程”を決めました。
北京オリンピックのときに、マラソンの高橋尚子選手が「次の電柱まで一生懸命走ろうと決めて走りました。」とおっしゃていた方法です。
身近なことから夫婦で決めて、伴走しながらまずはそこまで行くイメージです。
決めたからと言って、それがすべてうまくいくとも限りません。
その度に話あい、1人1人のペースに合わせた夫婦のペースを探して行くことが唯一の対処法です。
夫婦という土台の上に子どもが生まれ、育ちますからね。
妻のみなさん、男性(旦那)もいろいろ考えてるんですよ。
女性(妻)と同じように。