先日、第一子を生んだ姉に会いました。
僕にとってもはじめての姪っ子で目に入れても痛くない、とはこのことかと思うほど可愛いかったです。
姉夫婦もとても可愛がっていましたが共働きのため大変なこともたくさんあるそうです。
そんな姉がポロっと、
「ベビーシッター制度が日本で普及してほしい。」
その言葉を聞いた僕はシェアリングエコノミーを紹介しました。
”シェアリングエコノミー”という言葉自体知らなかった姉ですが、話していくうちに面白さに気づきます。
そう。
今、世界中が注目しているシェアリングエコノミーがとにかくアツいです!
目次
シェアリングエコノミーとは
まだまだ聞きなれない『シェアリングエコノミー』ですが、定義はこちらです。
「モノ」「空間」「スキル」「お金」「移動」などの遊休資産をインターネット上のプラットフォームを介して個人間で賃借や売買、交換することでシェアしていく動き。
言葉の整理をすると
● プラットフォームとは:商品やサービス、情報を集めたインターネット上の「場」です。
● 遊休資産とは:稼働していない「資産」のことです。
代表的なサービスはこちらです。
● 宿泊先を探している人と宿泊者を探している人をマッチングするAirban
● タクシー配車アプリUber
● 個人間でモノの売買ができるメルカリ
個人間でやりとりができるCtoC・PtoPと呼ばれる形態であり、企業からモノを売買するBtoCと呼ばれている一般的な形とは異なることが特徴です。
このシェアリングエコノミーが世界中で爆発的に広がっており、日本でもメルカリの躍進やAirbnbに代表される「民泊」関連の法律が成立したり認知が広がってきています。
世界中で注目されているシェアリングエコノミー
爆発的に広がっているシェアリングエコノミーの経済規模は、2013年の150億ドルに対して2025年は3,350億ドルと20倍以上になると予測されています。
新しく有望なシェアリングエコノミー市場をつかもうと、韓国の首都ソウル市は2012年に『シェアリングエコノミーシティ宣言』をしました。
ソウル市は行政主導で、市内527ヶ所・972台のカーシェアリングシステムを導入したり、業務時間外や休業日における公共庁舎の会議室・講堂・駐車場を解放したり、公共Wi-Fiを設置したり、市に関するデータをオープンにしたりとシェアリングエコノミーが街に根付くように着実に進めています。
その他にも、オランダのアムステルダムやアメリカのニューヨーク、スペインのバルセロナ、イタリアのミラノなど世界的な街はシェアリングエコノミーの推進に官民で積極的ですが、今最も注目を集めているのが国は中国です。
その要因として、国民性があります。
ニールセンがおこなった調査では、『他人が提供するサービスや製品を利用することに積極的な消費者が最も多い国』1位が中国でした。
遅れている日本
日本はというと、先ほどの調査では『個人資産を共有/貸し出す意思がない』と答えた割合が世界で1位です。
またアメリカ、イギリスと比べてもシェアリングエコノミーサービスの利用意向・利用率ともに低いです。
原因としては日本のサービスは全般的に質が高いことがあげられます。
また僕の海外の友人が「日本人はプライバシーに対する意識が高すぎる。」と言っていたので、そういったことも関係あるのかもしれません。
それでも、日本国内におけるシェアリングエコノミーの市場規模も右肩あがりです。
政府もAI・IoT・ビックデータと並んでシェアリングエコノミーは第四次産業革命の1つと定義しています。
シェアリングエコノミーのサービス
シェアリングエコノミーのサービスはとにかく面白い!
「そんなモノが売り買いできるの?」
というものばかりです。
そして、最大の特徴は『誰でも自由な時間でサービスを与える側にもなれる』ことです。
これによって働き方の幅が増えますし、就職活動中や専業主婦、高齢者などもお金を稼ぐことができます。
シェアリングエコノミーのサービスは先ほども書きましたが、代表的な企業はAirbnb、Uber、メルカリです。
その他のおもしろいサービスを「モノ」「空間」「スキル」「お金」「移動」5つに分けて、7つ紹介します。
『移動』①Anyca
まずおすすめするのは、カーシェアリングのAnycaです。
カーシェアリングと言っても、駐車場にある車をシェアするサービスではなく個人が持っている車を貸し借りする、個人所有車カーシェア型です。
Anycaの魅力は、どこよりも安く良い車が借りられることです。
詳しくはこちらの記事で書きましたが、一度でもレンタカーをしたことがある人なら、その価格と車種の豊富さに必ず驚きます。
僕の一番のお気に入りは、オープンカーです。
MINIクーパのオープンカーを1日借りて5,000円です。
今なら、初回登録時のみ適用される2,500円引きのクーポンが発行されているのでさらにお得。
デートや女性同士、男性同士の遊びには間違いなくAnycaで一択です。
2,500円引きのクーポンコード「Araicnet」
『移動』②notteco
『「行ってみたい」を叶える『行きたい』と出会える」をコンセプトにサービスを展開しているnottecoは、世界中で注目されているライドシェアという分野のシェアリングエコノミーサービスです。
ライドシェアは大きく分類すると「相乗り型サービス」「配車型サービス」の2通りのサービスがあります。
「配車型サービス」はUberに代表され、目的地を入力すると近くにある車が配車され、送ってくれます。
かたや、nottecoは「相乗り型サービス」です。
「相乗り型サービス」は、ドライバーには目的地があり、その目的地が同じ人が相乗りできるサービスです。
大阪ー東京間など長距離の移動はもちろん、通勤地が同じ場合などでも使うことができ、交通渋滞の緩和などにも期待されています。
ただ、日本では移動に伴い料金を徴収するには特別な認可が必要なため、ライドシェアのサービスが普及していません。
そのためnottecoでは、移動に伴った料金(高速代やガソリン代)を割り勘で払います。
しかし最近は、地方で活用されるケースが増えています。
地方では、交通機関が少なく買い物や病院に行くだけでも数時間かかってしまうところも少なくありません。
このような問題に対して、行政サービスとしてnottecoを導入し、相乗りによって解決を目指している自治体もあります。
2017年夏には北海道の天塩町で導入されました。
天塩町は人口約3000人で生活圏である稚内市まで約70km、車で一時間かかります。
またスマートフォンを使えない高齢者が多いため、電話で予約を受け付けるなどで臨機応変に対応しながら問題解決に取り組んでいます。
『空間』スペースマーケット
スペースマーケットは会議室から球場まで全国9200件近くのレンタルスペースを貸借をおこなっています。
Airbnbなどの「民泊」主体ではなく、レンタルスペース主体に展開されており、会議やイベント利用はもちろん、飲み会から結婚式、コスプレの撮影会などを、球場からお寺まで借りておこなうことができます。
2018年は『インドア花見』や『インドアハロウィン』がバズワードとしてSNSを賑わせました。
その中でも体育館やバスケットコートなど運動施設がとても人気だそうです。
無料登録するだけで今なら2,000ポイントもらえるので、是非!
『スキル』①ANYTIMES
シェアリングエコノミーの面白いところは、『スキル』を売買できるところにあります。
まずは、 インターネットを通して近所の人と会って助け合うことができるサービスANYTIMES(エニタイムス)です。
ANYTIMESは近所でサービスを受けたい人と、サービスしたい人をマッチングするサービスで、そのサービス内容は掃除・洗濯から買い物、料理、お墓参り代行まで家事代行サービスが中心です。
このサービスは近所で時間があれば、誰でもホストとして参加できるところが面白いです。
料金も500円のものなど良心的な価格のものあるので、ちょっとした時間のスキマにお手伝いをしてみるのもありです。
『スキル』② Kids Line
このサービスのコンセプトは『日本にベビーシッターの文化を』。
0-15歳までのお子さんをベビーシッターに預けることができます。
また料金も1時間1000円からと超良心的。
なぜこのような手頃な価格設定できるかというと、IT化によってベビーシッターと預ける側をオンライン上でマッチングするため、店舗コストなどが発生しないからです。
またベビーシッターも元保育士から、保育士を目指す大学生、育児が終わった専業主婦まで誰でもなることができます。
ベビーシッターをしたい方は登録後、2時間の研修を受けるだけで仕事を受けることができます、始める方も、預けるほうも安心ですね。
『スキル』③ Kitch Hike
『今日はみんなでご飯をたべよう』をコンセプトのKitch Hikeは『料理を作る人と食べる人』をマッチングするサービスです。
まずは『料理を作る人=COOK』が”ごはん会”を開催。
そのごはん会の詳細をKicth Hikeに掲載します。
『ごはんを食べたい人=HIKER』は参加したい”ごはん会”に参加表明し、料金をオンライン上で払い、当日参加になります。
これ以上でも、これ以下でもないとってもわかりやすいサービスで、ごはん会の内容もバラエティに富んでおり、どれも美味しそう。
例えば『一からソーセージを作ろう!【好きなビールを持ち込んで】』や『岡山県の森で大切に育てられた鰻を食べよう』など。
ユーザーはリピーターも多いらしいが、ごはん会ではほぼ全員がはじめましてなので、たまには気分転換にKitch Hikeでいつもと違った食事を楽しむのもありです。
『お金』Makuake
シェアリングエコノミーのお金部門は全般的にクラウドファンディングと言われています。
クラドファンディングとは自らのアイディアに対して、共感・応援したい人がインターネット上で資金の援助ができる仕組みです。
これによって、アイディアがあるが資金がない人が資金調達をすることが可能になりました。
Makuake『世の中のワクワクさせるプロジェクト』を中心に掲載しており、日本国内における、クラウドファンディング史上最高額の1億718万円を集めたり、2017年に公開された映画「この世界の片隅に」の資金を調達したことでも有名です。
『モノ』エアークローゼット 
エアークローゼット は、月額登録すると自分に合った服をプロスタイリストが選び自宅に送ってくれるサービスです。
着終わったらクリーニングすることなく、送り返すと次の服が送られてきます。
これまでのシェアリングエコノミーとこ異なり、airClosetは個人間の売買ではありませんが、「遊休資産=服」をシェアしているためシェアリングエコノミーです。
プロのスタイリストが選んでくれることはもちろん、いちいち買う必要がないため、オシャレ好きな方には抜群のサービスエアークローゼット です。
airClosetのユーザーの4割が母親、4割が仕事している女性だそうです。
僕の妻もairClosetを愛用していますが、納得の数字です。
シェアリングエコノミーは安全か?
このように、日本でもさまざまなシェアリングエコノミーサービスがあります。
シェアリングエコノミーサービスの面白いところは、個人間の売買・交換のため、『誰でもサービスをする側・受ける側になれる』というところです。
先ほど紹介した『料理を作る人とたべる人』をつなぐKitch Hikeでは、登録すれば誰でもCook(料理を作る人)になることができます。
参加費も自分で設定でき、参加者に応じて収入を受け取ることができます。
ただ、個人間のやりとりのため心配されるのが安心・安全です。
この安心・安全を確保するためにほとんどのシェアリングエコノミーサービスでは評価システムを導入しています。
サービスを受けた後に、受けた側・与えた側ともにお互いを評価します。
評価は一般に公開されるため、評価が悪くなると選ばれなかったり、サービスを拒否されたりします。
このように評価が非常に重要になるため、実質的に悪い行動が取れなります。
また本人確認書類の提出、FacebookなどSNSとリンクする必要があるなど本人確認も徹底されており、安心・安全に取り組まれています。
まとめ
紹介したサービスの他にも、『自分の時間を売買できる』タイムチケット や、在宅で仕事ができるCrowdWorks(クラウドワークス)
など資格や特別なスキルを必要としなくてもはじめられるサービスも面白いです。
シェアリングエコノミーは流行ではなく、確実に社会に浸透するサービスです。
自分にあったサービスを思い切って一度試してください。
一発でシェアリングエコノミーの魅力にとりつかれます!