Canada×中卒

【ワーホリ・カナダ】トロントで人生初のホームレス友達から学んだこと。


僕の数少ないカナディアンの友達マイク。
手入れが行き届いていない長髪とヒゲ顔で、愛犬のベックをこよなく愛し、僕の家から歩いて3分の劇場にある屋根の下で、雨が降ろうと、槍が降ろうと、毎日座っている。

そう、マイクはホームレス。

住んでみないとわからない

近頃のトロントはカナダへのイメージと異なり、日中は25℃を超え、日光も肌を刺すように熱い日が続いている。
1年の半分は-20℃近くにもなる冬なので、贅沢なことは言ってられないが、それにしても熱い。住まずとも、ちょっと来ていただければこんなことはすぐ体感できる。

しかし、住んでみないとわからなかったこともある。
英語環境確保の難しさ、はその1つだ。

トロントはモザイクシティと呼ばれ、トロントに住んでいる半分以上がカナダ以外で産まれた人で構成されている、と言われるほど多彩で多様な人たちが、それぞれの色(文化や歴史など)を尊重しながら暮らしている超ダイバーシティー。

なので、英語がある程度話せなくても、生活に支障がないし、日本語のみで就ける仕事もそれなりにある。

僕のお客さんは99%日本人。英語を話さない日もある。
よって、正直に申すと英語があまり伸びてない。

住んでみないとわからなかった、あまりに便利すぎて甘えっちゃってる現実。

ま〜座りなよ anyway, please have a seat.

そんな現実を打破するためにある作戦を考えました。
それは、

どこでも誰にでも話しかけちゃえ作戦!!

さすがに、そこらへんを歩いている人には話しかけられないが、タイミングを見計らってとりあえず話しかけちゃってます。
話せないのに、話しかける、という矛盾を抱えながらも日々チャレンジしているが、あまり話してもらえないこともしばしば。

そこで考えました!

いつも座っているホームレスに話しかければいいんや!!
ということで、毎日通勤時に見かける、ちょいと清潔目のマイクに話しかけたことから、僕はマイクにいろんなことを教えてもらった。

 

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毎朝笑顔で挨拶

マイクには定位置がある。
僕の家から徒歩3分で、ダウンタウンの主要な駅から徒歩2分。
ストリートカー(路面電車)が通る、大きな道沿いで、商店やホテル、スーパーもあり、いつでもある程度の人が歩いている。

僕も通勤時に通るため、毎日会うのだが、マイクは通る人すべてに笑顔で挨拶している。
決してお金のことは口にしない。

マイクはトロントから車で1時間ちょっとのところにある、セントキャサリンズで生まれ育ち、トロントには6年前から住んでいる。

「僕の英語の先生になってほしい。」
と突然伝えても、嫌な顔どころか笑顔で受けてくれたマイクは、カナダのことが大好き。
はじめて話した時は、カナダの素晴らしさについて話しまくってくれたが、英語が早すぎて1/10も理解できなかった。
何度も、ゆっくり話してほしい、と伝えたが、ゆっくり話してくれるのはいつも20秒だけ。
だけど、笑顔で話してくるマイクとの会話は、僕にとって英語の勉強であり、1日の楽しみでもあった。

住宅支援を受けても

ある日、ずっと気になっていたことを直球で聞いてみた。
それは、

なぜマイクは清潔を保ててるのか?

この言葉の背景には、”ホームレスなのに”があるのは否定しないが、マイクと出会ってカナダのホームレス事情を調べたら、お金あるのにホームレスしている人もいる、と書いているものもあったので素直に聞いてみた。

マイクは言った。

家は、そこの角を曲がったところにあるよ。トロント市がホームレスの人向けに安くで提供しているシェルター。
毎月150ドル払っている。
共同のシャワーがあり、毎日愛犬のベックと一緒にシャワーを浴びてるからね。

お金あるのにホームレスしている人もいるって聞いたけど

僕は出会ったことはない。
いるかもしれないが、それ以上に困っているホームレスばかりだよ。

仕事は?

数年前に体を壊し、それ以来雇ってくれるところがない。

薬物は?

もちろんやっていない。そんなお金もないしね。
やったことはあるが、みんなに言えるほどにね。

生活はどう?

多くの人に助けてもらってなんとかなっている。
ただ、トロントの物価は年々上がっていて、もうダメ。

英語のうまい言い回しを知らない僕の質問に、マイクは笑顔でいつも答えてくれる。

カナダを愛してる

実は、マイクはもういない。
先ほど、愛犬のベックとともに、トロントから車で3時間ほどにある牧場へ行ってしまった。
数日前に、知り合いから牧場の住み込みの仕事を紹介され明日から早速働くそうだ。
ベックも一緒に住めるらしく、牧場内を好き放題走り回っていいそうで、ベックも喜ぶだろうと、そこに行くことを決めたと。

餞別に、カナディアン大好物の、Tim Hortonsのダボダボ(double doubleで砂糖とミルクを2つ入り)コーヒーのLサイズと、道中お腹が空くだろうからサンドイッチを差し入れした。

マイクの横に座り、一緒にコーヒーを飲んでいると、次から次へマイクとお別れに友達がやってくる。

ある人は、スーパーの帰りに。
ある人は、道沿いにあるBarの定員。
ある人は、子どもと一緒に。
ある人は、ホームレスらしき見た目で、
ある人は、若者たち三人組。

その光景は、なんともこの街ならではだった。
日本ではこんなことはありえないだろうとも思ってしまった
多様性こそがこの街、この国の強さだと信じてやまない国民性が、困っている人や自分と異なる人をほっとかず、手を差し伸べあう
その”手”は、少しのお金であり、差し入れでもあるが、なによりは繋がり合うこと。

それでもマイクがトロントを離れる一番の理由は物価の高騰だそうだ。
物価の高騰の1つの理由は、不動産の高騰。
海外投資家が不動産を投機目的で買いあさり、不動産価値をあげ、物価が高騰している。

「1日で、こんなにもらったのは人生ではじめてだよ。」
ポケットに入ったお札を僕に見せながら言ったマイクは、
「それでもこの街では住めない。」
と寂しそうな顔をしていた。

「そろそろ行く時間。」
と立ち上がったマイクが、別れ際に僕に言った。

僕はカナダを愛している。
カナダにHiroが来てくれて、出会えてほんとうに嬉しい。
必ずまた会おう。
1年間カナダを満喫するんだよ!!
この国は素晴らしいから!

マイクには英語以上のものをもらった気がする。

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