カナダは1年間に6,500名分のワーキングホリデーVISAを発行しています。
このvisaは『Working & Holiday』という名前の通り、1年間仕事したり、学校行ったり、遊び呆けたりできますが、ほとんどの人はアルバイトなど仕事をしながらカナダを満喫しています。
その職種は地域にによって異なりますが、ほとんどの人がレストランやカフェで働いているのが現実です。
しかし、せっかくカナダで生活するのですからカナダを体感しながら・カナダらしい仕事に就きたいと思っている人も多いはず。
そこで今回僕がおすすめする職種があります。
それは『ツアーガイド』です。
僕はトロントに拠点を置き、トロントから1時間30分にある世界三大瀑布の1つ”ナイアガラの滝”周辺のツアーガイドとして働きました。
今回は、カナダにワーホリVISAで生活する人におすすめツアーガイドの仕事内容を紹介します。
目次
トロントに住みながらツアーガイド
僕はカナダで生活するにあたって2つのことを決めていました。
- 多様性のある街で生活
- カナダでしか就けない仕事
1つめの多様性のある街は、住んでいる人の半数以上がカナダ以外で生まれた人で構成されており”モザイクシティ”と呼ばれているトロント。
そして仕事は、絶対にツアーガイドがしたかったです。
僕はカナダに来る前、NGOピースボートで働いていました。
1年半に1度スタッフとして世界一周をしていたこともあり、各国々でお客様のケアを兼ねてツアーに参加することが多く、現地ツアーガイドの深い知識にいつも関心していました。
その経験から、ツアーガイドなら現地情報はもちろん、歴史なども深く知ることができることを知っていました。
この考えは、間違いはありませんでした。
自然とともに歩む国カナダ
世界中で行われた”カナダに対するイメージ調査”では、ダントツの一位が”大自然”だったそうです。
それもそのはず。
世界第2位の国土を持つカナダには、世界に誇る数々の大自然があります。
西には、
世界一住みやすい街に選ばれたことがあるバンクーバー
世界遺産カナディアンロッキー
上質のパウダースノーが有名なウィスラー
北は、
世界一のオーロラ観測地イエローナイフ
東は、
『世界で一番美しい島』と呼ばれ、また赤毛のアンの舞台として有名なプリンスエドワード島
そして、中部には
世界三大瀑布のナイアガラの滝
世界一の紅葉メープル街道
どれか1つくらい聞いたことかとは思いますが、これれらは世界的にも有名で年間数千万人がカナダへ訪れます。
観光産業はカナダの主要産業です。
ツアーガイドの仕事内容
さてさて『ツアーガイド=観光地のガイド』だけ、と思っている方も多いですが、実は業務内容は多岐にわたります。
まずは、”ツアー”と一口に言っても大きく分けると3つあります。
- 添乗員付きツアー
- 個人旅行のツアー
- 会社や学校などの研修系
それに、日本人は先進国の中で最も英語力が低い+英語を怖がる人が多いと言われているため、細かいことも仕事になります。
空港⇔ホテルの送迎
空港の出口でよく見る『プラカードを持っている人』まさにあれです。
空港でお客様を迎えて、バスなどでホテルまで送迎します。
車中では、お客様の滞在予定の確認や滞在中の注意事項(治安、チップ、交通インフラなど)の案内。
それにおすすめの観光地やレストランの案内、などなど喋りっぱなし。
そして、お客様が帰国もしくは他の地域へ移動するときも、ホテルから空港へ送迎します。
案内は、空港での注意事項や飛行機のチェックインについて。
ホテルのチェックイン
チェックインはクレジットカードの登録やIDの確認など、基本的にはとても簡単です。
しかし、ホテルによっては他に様々な案内をしてくることがあり、それを必要なものだけ確認、伝えます。
例えば、
デポジット
朝食の時間と場所
WIFIの設定方法
モーニングコールや新聞はいるか
お風呂のお湯は出るか
チェックアウトはご自身で済ませていただきます。
なぜなら、キーをフロントに返すだけですから。
空港でのチェックイン
案外わかりずらいのがこの空港でのチェックインです。
特に、欧米はチェックインカウンターが極端に少ないため、まずは機械を使ったチェックインになります。
ただ、カウンターチェックインしなければならない場合もあるため、そのときも英語のお手伝いが必要になります。
その後は、預け荷物を流す、搭乗ゲートの案内、搭乗の流れをご説明して、ありがとうございました。です。
ツアーガイド
そして、メインとなるのがやはりツアーのガイド業。
ツアー内容は会社によって異なりますので、ここでは僕が働いた会社バージョンで。
◆ナイアガラの滝周辺
1日観光
午前中のみ観光
ナイアガラオンザレイク&ワイナリー観光
ヘリコプターツアー
ディナー&イルミネーションツアー
◆トロント
1日観光
半日ツアー
CNタワーディナーツアー
徒歩ツアー
ちなみに、ナイアガラの滝周辺でガイドをするためには、Niagara Parks Commissionの資格を取らなければいけません。
デメリットもある
ツアーガイドにはちょっとしたデメリットがあります。
まずは、期間が限定であるということです。
観光はシーズンがあり繁忙期もあれば、閑散期もあります。
トロント、ナイアガラは、5月のGW〜10月末の半年しか仕事がありません。
また5月〜7月よりも、お盆や紅葉がはじまる8月〜10月の方が圧倒的に仕事が多いです。
もう1つは、休みが不定期。
日本からお客さんが来ないと仕事がないため、閑散期は6連休とかありました
休日申請などはできますが、シフト制ではありません。
僕は連休をうまく使って旅行も楽しんだので、特に問題はありませんでした。
ただ、気になるのがお給料ですよね〜。
どれぐらい稼げるのか?
お給料は3種類あります。
- 時給=CA$12
- Tip
- コミッション
※自分で売ったツアーや販売物の数%がもらます。
このうち、時給とTipは毎月もらえますが、コミッションは退職時(10月末)に合計してもらえました。
毎月の給料は、5月~7月でCA$1,500ほど。
5月は6連休
6月は10連休して旅行へ
7月も6連休して旅行へ行きました。
ちなみに2017年現在、トロントがあるオンタリオ州の最低時給はCA$11.4です。
レストランで働いても
『週5×7時間×1ヶ月は4.25週=CA$1,695-税金』
ですので平均CA$1,500+連休+コミッションですから、そこまで悪くないです。
それに8月からは観光シーズンに入りますので、とても忙しいです。
給料の詳細は控えますが、これまで様々なカナダワーホリ体験を聞いてきましたが、その中で最も稼げました。
応募条件は
レストランなどは、細かく仕事内容がわかれており仕事によっては経験値なども必要になります。
ツアーガイドは仕事内容はわかれていますが内容はそこまで変わらないので、応募条件は1つです。
『人と接することが嫌いでない』
これまで旅行関係に従事していなくても全然問題はありません。
僕の同期でも旅行業に携わったことがない人が半分近くいましたし。
ただ、会社によっては条件も異なりますし、またその後の研修内容も異なります。
研修制度がしっかりあり、かつ研修に給料が発生する会社を選んでください。
研修制度が雑だったり、研修をケチったりする会社は、世界共通でダメですから。
ツアーガイドで得られる体験
ワーホリでカナダに来て実感しましたが、選択できる仕事の種類はそこまで多くありません。
特に語力に不安がある方は、レストランのお皿洗いがほとんどです。
また『稼ぐ』だけなら、レストランによってはTipが高いところもありますので、それなりには稼げると思います。
しかし、ツアーガイドには稼ぐ以外の喜びがあります。
それは『カナダを体感できる』ということに尽きます。
正直いろいろと勉強しなければいけませんが。それだけお給料もいいですし、なによりお客さんの反応が直で返ってくるのでやりがいがあります。
一生に一度きりのカナダ生活ですから、お金はもちろん『カナダならでは』を残したいですよね。
まとめ
改めてになりますが、カナダに来て実感していますが、選択できる仕事の幅は広くありません。
それに、ほとんどが日本からの受付を断っています。
ただ、ツアーガイドは一部受付を行っているところもあります。
もし、『トロントで生活したい&ツアーガイドに興味がある』という方がいらっしゃれば連絡ください。
いつでも相談に乗りますし、会社も紹介できます。
Twitter @araichanh
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ほんまにおすすめですよツアーガイド!!